ブルペン投球する吉田輝星(左)と柿木蓮
ブルペン投球する吉田輝星(左)と柿木蓮

プロ野球界のキャンプが幕を開け、同時に新人選手たちもプロ選手としてのキャリアをスタートさせた。ダルビッシュや大谷らスターを輩出してきた日本ハムに、今年も甲子園を沸かせた多くのルーキーが入団した。

特に注目されているのが、ドラフト1位吉田輝星投手(18=金足農)と、同5位の柿木蓮投手(18=大阪桐蔭)だ。昨夏の第100回の甲子園決勝で戦った準優勝投手と優勝投手。互いにU18日本代表メンバーとして戦った仲間であり、ライバルでもある。競い合う相手でありながら、面白いのはキャンプ中の行動がいつも一緒であること。

沖縄・国頭での2軍キャンプ中、必ずと言っていいほど、毎朝宿舎から徒歩で2人並んで球場入り。高卒新人投手は2人だけということもあるが、ほぼ同じタイミングでブルペン投球を重ねるなど、ともに刺激し合いながら前進している。宿舎ではもちろん同部屋。吉田輝は就寝時に、よくいびきをかくという柿木に「やかましいですね」と笑う。吉田輝も柿木も、互いの話題になると笑みがこぼれる。

16日、プロ初の実戦となった紅白戦では、両者先発投手として昨夏の甲子園決勝以来の投げ合いが実現。多くのファンが球場前で待ち構える中、2人並んで球場入り。ライバルはライバルだが、球場を出れば、同い年であり良きチームメート。互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、成長へとつながっていく姿を追っていきたい。【日本ハム担当 山崎純一】

一緒に徒歩で球場へ向かう吉田輝星(左)と柿木蓮
一緒に徒歩で球場へ向かう吉田輝星(左)と柿木蓮