DeNA対ロッテ 2回表を終え、笑顔を見せる上茶谷(撮影・林敏行)
DeNA対ロッテ 2回表を終え、笑顔を見せる上茶谷(撮影・林敏行)

DeNAドラフト1位の上茶谷大河投手(22=東洋大)が、ロッテとの練習試合に先発し、実戦デビューを果たした。初回には同じドラフト1位ルーキー藤原に対して、自己最速タイの152キロを計測。井上からもカットボールで空振り三振を奪うなど、2回無安打無失点の完璧な内容でマウンドを降りた。

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マウンドを降りれば、22歳らしい素朴な表情を見せる。DeNA上茶谷は、緊張しやすい性格だ。「学生のころから、マウンドに上がるまでは、すごく緊張します。今日も緊張していました」とプロでの初実戦に臨んだ。「ブルペンまでは緊張しているんですけど、マウンドに上がってしまえば、大丈夫」とルーキーとは思えない顔つきに変貌する。

学生時代からおなかに力を入れることで、緊張を解くルーティンを続けてきた。「緊張感が体の上に上がって来ないようにしています」。独特の感性の中、へその下、丹田に力を込めて、勝負の時間へ集中する。

普段の囲み取材から「そっすね」が口癖だが、勝負の瞬間と見るや、一変する。1月24日、都内のDeNA本社を訪問した際には南場オーナーから「ものまね出来ますか?」のむちゃブリに「一番得意なロペス選手で行きます」と挙手。爆笑を勝ち取った京都出身の関西人。その場の空気を変える力を持っている。【DeNA担当 栗田尚樹】

DeNA対ロッテ 2回表を終え、好守を見せた中堅手桑原(左)を出迎える上茶谷(撮影・林敏行)
DeNA対ロッテ 2回表を終え、好守を見せた中堅手桑原(左)を出迎える上茶谷(撮影・林敏行)