45歳までメジャーで現役を続けていた大先輩に26歳年下の後輩が尊敬の念を抱き続けている。オリックス西浦颯大外野手(19)はマリナーズに所属し、球団OBのイチロー外野手(45)について「『すごい』しか言葉がないです。次元が違うので参考にならない。プロの世界に入って気づきました」と脱帽した。

2人の共通点は多く存在する。高卒でオリックスに入団したこと、外野手で右投げ左打ち、走攻守そろった万能アスリートタイプなど。高卒2年目で開幕スタメンに名を連ねれば、そこも重なる。まだ顔を合わせたことがない西浦は、対面がかなった場合に「盗塁の技術を聞いてみたい。盗塁だったらまねできるかもしれないので」と目を輝かせた。

イチローは92年に入団し、3年目にスタメンに定着。在籍9年間で1278安打を記録した。その後01年にメジャーに挑戦。MLBだけで3089安打を放った。偉大な記録に西浦は「考えられない」と目を丸くした。共通点の多い憧れの大先輩の背中を追いかける“イチロー2世”が今後スター街道を歩んでいけるのか、注目していきたい。【オリックス担当 古財稜明】