<楽天2-4ソフトバンク>◇21日◇楽天生命パーク

ソフトバンク長谷川勇也外野手が1点を追う6回2死一塁から左翼席へ決勝の1号逆転2ランを放ち、チームの連敗を6で止めた。

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ソフトバンク長谷川勇也外野手に以前、失礼を承知でこんなことを聞いた。「2軍にいる期間が長くなるのは、嫌じゃないですか」。

故障もあり、ここ数年は1軍定着後では最も2軍暮らしが長くなっている。打撃が好調でも、チーム事情とかみ合わずなかなか声がかからない時期もあった。だが長谷川勇は、あっけらかんと答えた。「野球がうまくなりたいと思っているだけだから。それは上にいても下にいても、そんなに変わらないでしょ」。かつて一線で安打を重ねた打撃職人が、腐らないわけだった。

ファームでも、試合前の姿は一緒だった。1球1球確かめながら、丁寧に打ち込むティー打撃はヤフオクドームで見たものと同じ。近寄りがたいオーラさえ感じさせる、修練の時間だ。常に同じ心情でバットを磨いてきた。必要とされたときにサラリと結果が出せるのも必然だろう。【ソフトバンク担当=山本大地】