<ソフトバンク1-3ロッテ>◇9日◇ペイペイドーム

1番左翼に抜てきの藤原恭大外野手(20)が3安打1打点1盗塁で、首位攻防戦の勝利を呼んだ。大阪桐蔭時代は18年の甲子園春夏連覇に大きく貢献した“優勝請負人”が、プロでも輝きを見せ始めた。

  ◇   ◇   ◇

大阪桐蔭時代、甲子園春夏連覇を成し遂げたロッテ藤原には、勝利への執念が染み付いている。

藤原 楽しいから野球をやるっていうのは好きじゃない。勝つためにやるっていうのが1つのテーマでしたし、(大阪桐蔭監督の)西谷先生の教えが『笑顔とかいらないから勝てばいい』でした。楽しいからやることはなかったですね。

センバツで頂点に立っても喜びはつかの間だった。試合後には「夏優勝するためにはというミーティングが始まりました。余韻に浸ることはなかったですね」と切り替えた。その結果、夏も栄冠をつかんだ。「そこ(優勝)だけですね。そこのためだけにやってました」。自身のバットで勝利を呼び込み、ソフトバンクにゲーム差0で並んだこの日もそうだろう。浮かれることなく、次戦、そして、てっぺんを見据えたはずだ。【19年ロッテ担当 久永壮真】