日本ハムなどプロ9球団がマークする注目右腕との投手戦を制する。センバツ(21日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が行われ、夏春連続出場の東海大四(北海道)は1回戦最後のカードとなる大会第6日第1試合で、21世紀枠の豊橋工(愛知)との対戦が決定。この日、チーム本隊とともに、合宿のため福岡入りしたエース大沢志意也(3年)は「プロ注目の投手に投げ勝ってチームに勢いを与えたい」と、さっそく気合をみなぎらせた。

 春夏通じ初出場の豊橋工だが、最速143キロの長身エース森奎真(けいま=3年)は、野球王国・愛知でNO・1の呼び声高い本格派だ。疲労性の右肩痛で昨秋の東海大会こそ初戦敗退も、今月の対外試合で最長5回を投げ切るほど回復。豊橋工の林泰盛監督(34)は「秋の愛知大会ぐらいまで球威は戻ってきた」と自信を見せている。

 大沢も年明け以降は無失点を継続中と負けていない。出場校中、最後の登場となるため、互いに調整期間はたっぷりだ。「自分は球が速いわけじゃないので、コントロールで打ち取れれば。日本一まで行きたい」と、ガチンコ勝負に意欲を燃やした。【中島宙恵】(学年は新学年)