史上5校目の夏春連覇を狙う大阪桐蔭は、八戸学院光星(青森)を下し、3年ぶり8強入りした。

 12年春夏連覇のエース藤浪晋太郎(阪神)が倒した相手に、大阪桐蔭・田中誠也投手(3年)も負けてはいなかった。3年ぶりの対戦も返り討ち。「完封した1回戦より自分の投球ができました」と胸を張った。甲子園3完封の「藤浪超え」は持ち越したが、自責0で3年ぶり春8強を決めた。

 許した安打はわずか3本。加角、足立、中崎。そろいもそろって中学時代、「生駒ボーイズ」で厳しい練習を乗り越えた元チームメートだった。「(甲子園で)やれたらええなと別れた友だちでした」。

 2回戦で訪れた待望の再会。2回1死で中崎に初球フォークを左前に運ばれ、7回は先頭の足立に直球を中前へ。8回2死一、二塁では、97年10月27日の誕生日も同じなら大阪・大東市の生まれた病院も同じ加角に適時打を許した。「3人ともいい打者になっていました」と認めた。それでも勝負は、田中が勝った。史上5校目の夏春連覇へあと3勝。「気持ちのこもった、悔いのないボールを投げるだけ」。今年は田中の春になる。【堀まどか】

 ◆夏春連覇へ8強 昨夏優勝の大阪桐蔭が勝利。夏春連覇を狙う学校の8強は10年中京大中京以来。