日本高野連は23日、今夏で大会創設100年を迎える全国選手権大会の記念事業として、1915年の第1回に出場した10校の野球部員が復刻ユニホームを着て開会式で入場行進すると発表した。大阪市内で開かれた運営委員会で承認された。

 第1回は全国中等学校優勝大会として実施され、優勝校の京都二中(現鳥羽)や準優勝校の秋田中(同秋田)のほか、東京の早実、三重四中(同宇治山田)神戸二中(同兵庫)和歌山中(同桐蔭)広島中(同広島国泰寺)鳥取中(同鳥取西)高松中(同高松)福岡の久留米商が参加した。

 奥島孝康会長は「第1回は開会式がなかった。先駆者や開催に努力した人を思い出すのはいい試み」と狙いを説明した。

 グラフィックデザイナーの佐藤卓氏が制作したシンボルマークも発表した。斜め上を見上げる球児の頭部をイメージしたもので、全国選手権の公式試合球や大会の宣伝物などに使用される。