03年夏の甲子園に出場した雪谷(東東京)の相原健志監督(48)が今月限りで辞任することが25日、明らかになった。昨年オリックスから9位指名された鈴木優投手(18)を育てるなど、都立校監督として甲子園出場とプロ選手の育成をともに実現した初めての監督だった。都立を代表する指導者が一身上の都合でユニホームを脱ぐ。

 相原監督は94年から1年間監督を務めた後、99年12月から再び外部指導員として監督に就任。03年夏には都立校として3校目の甲子園出場へ導いた。ユニホームが赤と白の配色をしていることから「赤い旋風」を巻き起こしたが、1回戦(PL学園)で1-13で敗れた。その後も昨夏の東東京大会で8強入りするなど上位の成績を収めていた。今季の春季東京大会は3回戦(聖パウロ学園)で敗退。雪谷の指導からは外れる決断をしたが、今後も高校野球の指導については意欲を見せている。