日本高野連は大阪市内で会見を行い、高校野球の夏100周年の記念事業として、全国高校野球選手権大会開幕日の始球式は、早実(東京)のエースだった王貞治ソフトバンク球団会長(75)が務めることを発表した。

 王会長は早実1年夏(56年)から4季連続で甲子園に出場し、2年春の57年選抜大会で優勝した。卒業後は巨人の主力打者として、通算868本塁打のプロ野球記録を樹立。引退後も巨人、ダイエー、ソフトバンク監督でリーグ優勝4度、日本一に2度輝き、第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表チームを優勝に導いた。日本高野連の竹中雅彦事務局長(60)は「この方以外には考えられないという適任者だった」と、記念の夏にふさわしい人材だと説明した。

 王会長はヤフオクドームで取材に応じ「2カ月くらい前に話が来て、自分でいいのかなという思いもありますけど、投げられるうちに1度投げておかないと。10年後だったら投げられないしね。そういうご指名があったので、私でよければ喜んでという話はしました。甲子園のマウンドに立つのは高校以来。ちゃんと投げられるかなと思うが、大変名誉な話なので、ちゃんと捕手にボールが届けばいいなと思います」と語った。