九州学院にスーパー1年生が登場した。1年生から4番で起用された村上宗隆内野手(1年)が、高校初の夏初打席でいきなりの満塁弾デビューを飾った。

 1回無死満塁で打席に入ると「足がガクガク震えていた」と言いながら、カウント2-2から低めの直球をすくい上げるように振り抜くと、バックスクリーンへ吸い込まれた。割れんばかりの歓声のなか、15歳のスラッガーが、何度も右手でガッツポーズしながらダイヤモンドを1周した。「うれしかった。バットの芯に当たったので行くとは思っていた」。今年5月の九州学院での早実との練習試合、清宮幸太郎内野手(1年)がアーチを放つ前に、高校1号を放って見せた男が、夏本番でまたも清宮より先に強烈な高校デビューを見せつけた。