専大松戸が、エース原嵩(しゅう)投手(3年)の好投で、春夏通じて初の甲子園へあと1勝とした。

 先発したプロ注目右腕の原は、3回までノーヒットに抑えた。4回に2安打を打たれ1点を許すも、5回以降は縦横2種類のスライダーを武器に、4奪三振と打ち取る投球を見せた。9回には「全力でいきました」と、この日最速143キロを2度出すなど、ギアを入れ替え、112球で完投した。

 打線は0-0の2回1死一塁で、6番猪爪大地内野手(3年)が右翼席へ先制の2ラン。通算2本目、公式戦では初のホームランに「狙っていましたが、まさか入るとは。まぐれです」とおどけた。

 専大松戸を率いて7年目の持丸修一監督(67)は「原の好投と猪爪の2ランが大きかった。あと1つですが、自分がサインを出さなくても勝てるくらいに子どもたちを信じて戦いたい」と闘志を燃やした。