桐生第一のエース山田知輝投手(3年)が111球で完封し、7年ぶりの夏の甲子園へあと1勝とした。

 初回、1死から3連打で満塁のピンチを招くも「先取点は絶対にやりたくなかった」と後続を抑えた。6回まで毎回走者を背負ったが、この日最速140キロをマークした速球に、90キロ台のカーブを有効に使った。

 打線は7回2死一、二塁から、2番翁長賢太外野手(3年)が、決勝の中前適時打を放った。福田治男監督(53)は「山田の粘りの投球に尽きる。初回、満塁のピンチをしのいだことが大きかった。甲子園のことは考えず、決勝に臨みたい」と意気込んだ。