早実が、5点ビハインドの8回に8点を奪う大逆転勝利で、5年ぶりの甲子園出場を決めた。

 清宮幸太郎内野手(1年)は、8回2死満塁から右前適時打を放ち、勝利に貢献した。

 和泉実監督(53)は試合後のインタビューで涙を流した。「今までやってきた大会の中で、一番苦しかったです。(高校野球)100年ということで、生徒たちには感じさせてはいけないんでしょうけど、試合前は緊張していました。監督の緊張が生徒に伝わったような、立ち上がりでした。(8回は)1度はチャンスがあるので、ひっついていこうと思った」と感激した。

 「早実は第1回大会に東京代表として出させてもらった。100年前の先輩たちに、この後輩たちを見せたい。その思いで戦ってきました」と喜びをかみしめた。

 加藤雅樹主将(3年)は「今までずっと悔しい思いばかりしていた。何点差ついてもあきらめないつもりで、本当に勝てて良かった」と感激した。