ナイジェリア人の父を持つ関東第一(東東京)のドラフト候補、オコエ瑠偉外野手(3年)が、驚異のスピードで5年ぶりの甲子園に導いた。全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)東東京大会決勝は、関東第一が毎回の19安打に8盗塁を絡め、14-2で日大豊山に大勝した。「チーター」の愛称を持つオコエは、4回に通常の中前打で二塁に到達する「センター前ツーベース」をマーク。「1番中堅」として3安打2盗塁3得点と暴れ回った。

 親戚に当たるロッテ内竜也が、ネット裏で観戦した。オコエの祖母と、内の母がいとこで、幼少時から親戚の集まりで顔を合わせた。オコエの母早苗さん(44)は「小学校入学の時に(内が)プロに入って、サッカーではなくて野球を始めたんです」と言う。オコエにとっては憧れの人。内は「スキを狙った走塁など、スピードがありますね。頑張ってほしい」とエールを送った。