第97回全国高校野球選手権(8月6日開幕・甲子園)の南北海道代表、北海が7月31日、北海道庁を表敬訪問した後、空路、大阪入りした。兵庫・伊丹空港に到着時の気温は36度。大阪出身の大矢勝幸二塁手(3年)ですら「この暑さは言葉で表現できない」と顔をゆがめた。

 チームは熱中症対策として、脱水状態に効果のある経口補水液を随時調達予定で、坪岡英明部長(46)は「熱中症や(脱水症状による)けいれんがあると、チームに影響するので」と説明。保冷剤を15個持参した大矢は「練習中はポケットに入れて、暑くなったら触ったり、首もとにつけたりする」と、秘密兵器で対策は万全だ。

 近畿地方では連日、高温注意報が発令されるなど、厳しい暑さが続いている。鎌仲純平主将(3年)は「覚悟していたより(暑さは)マシ。夏の甲子園は、やっぱり暑くないと」と頼もしかった。【中島宙恵】