比叡山(滋賀)が延長戦の末に敗れ、1982年以来33年ぶりの夏初戦突破を逃した。

 1回に2点を先制されたが、2回に1点を返し、3回に同点。いずれも盗塁を絡めた機動力野球をみせた。6回に再びリードされたが、9回に代打の河合拓巳主将(3年)が左前へ同点タイムリー。

 最後は延長10回に突き放されての黒星だったが、河畑成英監督(31)は「日頃からやってきたことを出してくれた。足を使える子がいたので、積極的にいこうと思っていた」。滋賀大会開幕の直前に右頬骨(きょうこつ)を骨折し、同大会で3打数0安打に終わっていた河合主将は「(同点打の場面は)無我夢中だった。真っすぐだったと思いますが、覚えてません」と、こん身の一打を振り返った。

 また、比叡山は延長10回で毎回安打を記録した。