中京大中京(愛知)が鹿児島実(鹿児島)を7-3で下し、堂林(現広島)を擁し全国制覇した09年以来となる16強進出を果たした。

 61年の第43回大会でも、1回戦で中京商(当時)が鹿児島実に5-0で完封勝利。54年ぶりの対戦も中京大中京に軍配が上がった。

 中京大中京は8番内藤が3安打4打点をマークするなど14安打の猛攻だった。

 3回戦は、大会第11日(16日)第2試合で俊足オコエ外野手を擁する関東第一(東東京)と対戦する。

<試合経過>

 中京大中京は2回、先頭の矢田崎が右前打で出塁。犠打と安打で1死一、三塁とチャンスを広げ、8番内藤が左前へポトリと落ちるヒットで先制した。

 3回、鹿児島実に同点とされた中京大中京は6回1死二塁から、5番矢田崎の中前適時打で勝ち越し。さらに1死満塁から8番内藤が右越えに2点適時打を放つなど、この回、5連打を集中させ3点を奪った。

 7回に2点を返され1点差と詰め寄られた中京大中京は7回裏、1死三塁から4番伊藤の左前適時打で1点を追加した。

 8回には途中出場の6番足立が左越えの二塁打で出塁。1死後、8番内藤が、左越えに適時二塁打を放ち1点を追加。さらに9番上野が二塁内野安打を放った際、一塁への悪送球もあり加点。この回2点を加え、4点差と突き放し試合を決定づけた。

 鹿児島実は3回に1死一、三塁から1番有村が右前適時打を放ち一時は同点。7回には9番長谷部の左犠飛、2番安藤の中前適時打で2点を返し1点差と詰め寄ったものの、勝ち越すことができなかった。

 ◆中京大中京(私立=5年ぶり27度目出場)1923年(大12)に中京商業学校として創立された私立校。95年に現校名となる。生徒数は1306人(女子775人)。野球部も学校創立と同時に創部。部員は79人。夏7回、春4回の全国制覇を誇る名門。卒業生には広島堂林翔太、フィギュアスケートの浅田真央ら。所在地は名古屋市昭和区川名山町122。大竹有二校長。