広島新庄は4回に5点を奪って逆転しながらも、同点後の9回に勝ち越しを許して敗退した。

 エースの堀瑞輝投手(2年)は初回1死一塁から清宮をスライダーで空振りの三振に仕留めるなど、まずまずの立ち上がりを見せた。ところが、3回1死一、三塁から清宮に先制の右前適時打を打たれた。堀は4回途中3失点でマウンドを降りた。清宮との対戦に、「三振もヒットもスライダーだった。(2打席目は)外のスライダーでもついてきた。ほかの打者とは違う感じがした」と目を真っ赤にした。

 4回に重盗を決めるなど5点を奪って一時は逆転したが、早実の底力に屈した。迫田守昭監督(69)は点差は「やはり5点以上の試合は自分たちの試合じゃない。3点が限界だと思った」と振り返った。