関東第一(東東京)のドラフト候補、オコエ瑠偉外野手(3年)がスーパーキャッチを披露し、ベスト8入りに貢献した。1回2死満塁からセンターへの大飛球を背走して好捕しチームの大ピンチを救った。

 日に日に注目度が上がるオコエは、初戦終了後から外出禁止になってしまった。甲子園近くの宿舎「夕立荘」の周りは、家族連れや女性ファンなど、連日10人以上が詰め掛けている。

 食事の後は、宿舎の駐車場で素振りすることが日課だったが、オコエが出ると混乱する可能性があるため、禁止された。代わりに宿舎4階から屋上に上がることが特別に許可され、「駐車場じゃなくて、屋上でやることになりました」と、黙々とバットを振る。甲子園周りのランニングも、できなくなってしまった。

 もちろん、これは人気者の宿命。練習後などは少年ファンに覚えたてのサインを書いて、笑顔で振る舞う。宿舎ロビーには、ファンレターが並ぶ。早実・清宮も外出禁止というが、周囲のフィーバーぶりは怪物1年生に近づいてきている。