秋田商のエース左腕・成田翔(かける=3年)が力尽き、1922年(大11)の創部以来初の夏4強を逃した。

 4回2死まで仙台育英(宮城)をパーフェクトに抑えていたが、3番平沢大河内野手(3年)に右越え本塁打を浴びてリズムを崩した。5回に3点を失い、6回途中で降板。「相手の方が上で、打たれて悔しい」と目を真っ赤にした。

 降板後は右翼に回り、8回から再登板して計7回2/3を9安打6失点。秋田県勢としては、89年の秋田経法大付(現明桜)以来26年ぶりのベスト4に届かなかったが「ここまで仲間と来られて楽しかったです」と話した。