仙台育英(宮城)は東海大相模(神奈川)に接戦の末敗れ、東北悲願の初優勝はならなかった。

 エース右腕佐藤世那(3年)が6-6の9回表で先頭の小笠原慎之介投手(3年)に勝ち越しソロを許し、その後も3連打などで3点を奪われた。9回10失点完投の佐藤世は被弾の場面を「打たれた瞬間、いったな、と思った。勝負を急ぎすぎてしまった。冷静になれば良かった」と悔しそうに振り返った。

 6回裏に仙台育英が3点差を追いつく大熱戦。整列後には小笠原とエース同士で抱擁し、大きな拍手に包まれた。「3年間で1番悔しかったけど、この試合が1番楽しかった」と話した。