第27回U18(18歳以下)ワールドカップ(28日~9月6日、甲子園ほか)に出場する高校日本代表が、奈良県内で近大の1、2年生と初の練習試合を行い、敗れた。左太もも裏の肉離れから復帰したドラフト1位候補の県岐阜商・高橋純平投手(3年)は、2回を4奪三振2失点の内容だった。

 今秋ドラフト1位候補の最速152キロ右腕、県岐阜商・高橋純が約1カ月ぶりに実戦登板した。2番手でマウンドに上がり、2イニング目の6回に3安打2失点。7月初旬に左太もも肉離れを起こし、回復途上。フィールディングなどに不安をのぞかせたが最速は147キロをマークし、4奪三振。「たくさん課題が見つかったので、100%の状態を取り戻していきたい」と前を向いた。

 7月21日の岐阜大会準々決勝・中京戦以来の登板。高校日本代表ベンチも阪神、中日、ソフトバンクなどのスカウトも固唾(かたず)をのんで見守る中、5回のマウンドに上がった高橋純はいきなりよろめいた。左足に体重が乗りきらずバランスを崩したかに見えたが、左足を踏み込むマウンド上の箇所が深く掘れていた。足場を確認し、その回は2奪三振。だが6回は連続でバント安打を決められた。捕手前への打球に明らかに反応が遅れていた。1死満塁から右翼線に2点二塁打を許した。

 「置きにいくのではなく、しっかり腕を振ってストライクを取れるようにならないと。それとフィールディングですね」。エース候補は課題をかみしめる。本大会開幕後、まずは力の差のあるチーム相手の登板で試運転させる考えも代表チームからあがる。だが世界一への決勝ラウンドでは、高橋純の力投は不可欠。西谷監督は「しっかり投げられていたと思います」と初登板に、まずは及第点を与えた。【堀まどか】