1次リーグA組の日本が強敵の米国を下し連勝を飾った。5回に津田翔希(3年=浦和学院)の先制打を足がかりに3点を先制。先発佐藤世那(3年=仙台育英)が9回を投げきり5安打完封と米国打線を封じ込めた。優勝を争う最大のライバルに強さを見せつけた。
日本の次戦は30日、豪州と対戦する。
A組:日本-米国
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
米 国 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日 本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | × | 3 |
【日】佐藤
【米】ギャレット、バトラー
- 米国に勝利し笑顔でグータッチを交わすオコエ(左)と佐藤(撮影・奥田泰也)
【1回表 米国】
1死から2番が四球で出塁も後続が倒れ無得点。
- 先発の佐藤世那(撮影・奥田泰也)
【1回裏 日本】
米国先発の身長191センチ左腕ギャレットに対し、先頭の1番オコエが右前に弾き返し出塁。2番篠原は三振、3番平沢は二飛に倒れる。2死一塁で4番清宮の初球、投球がショートバウンドし捕手がこぼす間にオコエが二塁を狙うも刺される。
- 1回裏無死、オコエは右前安打を放つ(撮影・加藤哉)
【2回表 米国】
3者連続三振で無得点。日本の先発佐藤は上々のピッチング。
【2回裏 日本】
4番清宮はフルカントからの8球目、外角いっぱいの直球に手が出ず三振。5番豊田は3球三振。6番伊藤も空振り三振に倒れる。
- 2回裏無死、清宮は見逃し三振(撮影・加藤哉)
【3回表 米国】
2死から1番が一塁線を破る二塁打で出塁も後続が倒れ無得点。
【3回裏 日本】
7番郡司は一ゴロ。8番津田は空振り三振。9番船曳がフルカウントから四球で出塁。1番オコエの際に船曳がけん制球に誘い出されるも、そのまま二盗に成功。チャンスを迎えるがオコエは空振り三振に倒れる。
【4回表 米国】
2死から5番が右前打で出塁も後続が倒れ無得点。
【4回裏 日本】
2番篠原は遊ゴロ。3番平沢は空振り三振。4番清宮はカウント3-0からの高め直球を積極的に打ちにいってファウル。続く5球目の外角直球をフルスイングすると打球は左翼ポール際へ特大のファウル。あわやの一打にスタンドが沸く。結局清宮は四球で出塁。5番豊田は遊ゴロに倒れ無得点。
【5回表 米国】
1死から8、9番が連打で一、二塁。盗塁で一、三塁とし1番が四球で満塁のチャンスも、2番が二ゴロ併殺に倒れ先制の大チャンスを逃す。
日本が先制!
【5回裏 日本】
先頭の6番伊藤が右前打で出塁。7番郡司が送り1死二塁のチャンス。8番津田がカウント1-1から一、二塁間を破る適時打。待望の先制点をつかみ1-0とする。9番船曳の際に、一塁走者の津田がけん制球に誘い出されアウト。船曳は四球で出塁する。1番オコエの際に船曳が二盗に成功。オコエはフルカウントからの7球目、外角高めの直球を叩きつけ高いバウンドの一塁へのゴロに。俊足を飛ばし安打にする間に船曳が一気に生還し2-0とする。2番篠原の際にオコエは二盗に成功。篠原は四球を選び2死一、二塁とする。米国はここで投手交代。3番平沢の際に二塁走者のオコエがけん制球に誘い出されるが、挟み込んだ三塁手の二塁への送球が悪送球となる。カバーに入った右翼手がファンブルする間に、オコエは一気に本塁へ。きわどいタイミングだったが捕手のタッチを間一髪でかわして生還し3-0。平沢は三振に倒れる。
- 5回裏1死二塁、津田は右前適時打を放つ(撮影・加藤哉)
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- 5回裏2死一、二塁、けん制でオコエが二、三塁間に挟まれるが、三塁手の悪送球の間に一気に生還(撮影・奥田泰也)
【6回表 米国】
先頭の3番が四球で出塁も3者連続三振で無得点。
【6回裏 日本】
4番清宮は二飛。5番豊田は見逃し三振、6番伊藤も空振り三振に倒れる。
【7回表 米国】
3者凡退で無得点
【7回裏 日本】
7番郡司は中飛。8番津田は遊ゴロ。9番船曳は背中に当たる死球で出塁。1番オコエは空振り三振に倒れる。
【8回表 米国】
3者凡退で無得点。
【8回裏 日本】
2番篠原が右前打で出塁も3番平沢は空振り三振。4番清宮も空振りの3球三振。5番豊田も空振り三振に倒れる。
【9回表 米国】
1死から5番が右前打で出塁も後続が倒れ、最後は盗塁死で試合終了。日本の先発佐藤は9回を投げきり5安打完封の好投
<日本スタメン>
1(中)オコエ
2(三)篠原
3(遊)平沢
4(指)清宮
5(右)豊田
6(一)伊藤
7(捕)郡司
8(二)津田
9(左)船曳
先発P=佐藤
- 米国チームの練習を見守る清宮(撮影・加藤哉)
<米国スタメン>
1(中)モニアク
2(左)ラザフォード
3(指)バクスト
4(三)クインタナ
5(一)プラット
6(右)ベンソン
7(遊)ストップ
8(捕)アムダイティス
9(二)マッカロー
先発P=ギャレット
<日本メンバー>
【監督】
30 西谷 浩一(45=大阪桐蔭)
【コーチ】
31 仲井 宗基(45=八戸学院光星)
32 島田 達二(43=高知)
【投手】
11 佐藤 世那(3年=仙台育英)
12 成田 翔(3年=秋田商)
15 高橋 樹也(3年=花巻東)
16 小笠原慎之介(3年=東海大相模)
17 上野翔太郎(3年=中京大中京)
18 高橋 純平(3年=県岐阜商)
19 森下 暢仁(3年=大分商)
20 勝俣 翔貴(3年=東海大菅生)
【捕手】
9 伊藤 寛士(3年=中京大中京)
22 郡司 裕也(3年=仙台育英)
27 堀内 謙伍(3年=静岡)
【内野手】
1 平沢 大河(3年=仙台育英)
2 津田 翔希(3年=浦和学院)
3 清宮幸太郎(1年=早実)
5 宇草 孔基(3年=常総学院)
6 杉崎 成輝(3年=東海大相模)
10 篠原 涼(3年=敦賀気比)
【外野手】
7 豊田 寛(3年=東海大相模)
8 オコエ瑠偉(3年=関東第一)
21 船曳 海(3年=天理)
【U18W杯】
1次リーグはA組(日本、米国、メキシコ、オーストラリア、ブラジル、チェコ)B組(キューバ、台湾、カナダ、韓国、イタリア、南アフリカ)に分かれ、各組上位3チームが2次リーグに進出。2次リーグでは別組の上位3チームと対戦し、1次リーグの勝敗を加えた総合成績により決勝、3位決定戦(ともに9月6日・甲子園)を行う。高校日本代表が出場するのは04年(準優勝)12年(6位)13年(準優勝)に次ぎ4度目。