日本がチェコに7回コールドで快勝し、1次リーグ1位突破を決めた試合で、仙台育英・郡司裕也捕手(3年)が今大会初安打初打点を挙げた。左膝の違和感でベンチに下がった清宮幸太郎内野手(1年=早実)に代わり、3回の守備から4番捕手で出場。5回1死二、三塁で左前に2点適時打を放った。

 チェコ2番手スラムクの初球。「とにかくどんなボールでも振ろう」と、タイミングを外されながらも、左手だけで左前へ運んだ。今大会8打席目での初安打。「とにかく良かったです。これでゆっくり寝られます」と笑顔で話した。6回2死満塁では四球を選び押し出し、計3打点の活躍だ。

 先発森下暢仁(3年=大分商)との呼吸も抜群だった。郡司がマスクをかぶってから被安打1で、8個の三振を奪った。「相手が(格下の)チェコだったので、森下のボールについてこれてなかった」。1位突破は決まったが、これからさらに厳しい戦いが待つ。「ひと息つけましたが、ここからが勝負です」と言葉に力を込めた。【高場泉穂】