1次リーグA組を首位突破した日本が同B組3位カナダを破った。
先発した夏の甲子園準優勝投手の佐藤世那(3年=仙台育英)が13奪三振完投勝利を挙げた。
2次リーグは1次リーグの結果を持ち越す。A組を5戦全勝の日本は、すでに米国、オーストラリアに勝利しているため、これで3勝0敗の単独首位となった。
<その他のゲーム>
日本(A組1位)-カナダ(B組3位)
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カナダ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
日 本 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 5 |
【カ】モクサム、ボーレガード、デノーゴーティエ
【日】佐藤
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<1回表 カナダ>
日本先発は仙台育英・佐藤。
1番 アンドー 鋭い打球の三ゴロを三塁篠原が落ち着いて処理。
2番 ハッザル 追い込んでから130キロフォークで見逃し三振。
3番 ホール 遊ゴロに打ち取り、3者凡退。
- 日本先発の佐藤世那(撮影・奥田泰也)
<1回裏 日本>
1番 篠原 138キロ直球を叩き付けたが遊ゴロ。
2番 杉崎 2球で追い込まれたが、粘った後外角へのフォークをレフト線へ流し打ち二塁打。
3番 勝俣 ストレートの四球で1死一、二塁。
4番 清宮 2戦ぶり復帰の清宮はいきなりのチャンスで登場。外角フォークを捉えた鋭い打球だったが、伸びすぎてセンターがキャッチ。
5番 平沢 142キロ直球を捉えられず、高く上がった中飛で3アウト。
佐藤世那の暴投でカナダが先制
<2回表 カナダ>
4番 ネイラー 大リーグ・マーリンズ1位指名の主砲が登場。フルカウントからしっかり見極め四球。
5番 ポンピー 連続の四球で無死一、二塁。
6番 エージ 高めフォークを引っかけ二ゴロ併殺。2死三塁。
7番 オリモロイ 2球目が内角へすっぽ抜け、暴投の間に三塁走者が生還。カナダが先制!。
- 2回表カナダ2死三塁、打者オリモロイの時、佐藤の暴投で失点する(撮影・田崎高広)
オリモロイは空振り三振。
快足オコエ!ピッチャー強襲二塁打&同点ホーム
<2回裏 日本>
6番 オコエ ピッチャー強襲二塁打!高いバウンドのゴロを投手がグラブに当てたが、弾いた先で二塁手が逆を突かれ、打球は外野を転々。オコエはその間に迷わず快足を飛ばし二塁へ。
- 2回裏日本無死、投手強襲の打球が外野に転がり二塁へすべり込むオコエ(撮影・田崎高広)
7番 津田 二ゴロで進塁打としオコエは三塁へ。
8番 郡司 三遊間への打球にショートが飛びつきキャッチするが、オコエは悠々ホームインで日本がすぐさま同点!。一塁へ送り郡司はアウト。
- 2回裏日本1死三塁、遊ゴロを放ち三塁走者のオコエの生還を決める郡司(撮影・河野匠)
9番 船曳 凡フライに倒れ3アウト。
<3回表 カナダ>
8番 ハイランド 四球で出塁。
9番 デービス 投前にバントしたが、佐藤が好判断で二塁送球しフォースアウト。
1番 アンドー 中前へのヒットで1死一、二塁。
2番 ハッザル ワンバウンドする129キロフォークで空振り三振。
3番 ホール 落差の小さい鋭いフォークで連続の空振り三振。
平沢&オコエのタイムリーで勝ち越し!
<3回裏 日本>
1番 篠原 低めに鋭いフォークが決まり空振り三振。篠原は思わず驚いた表情。
2番 杉崎 内角低めへの厳しいフォークに食らいつき、なんとか一、二塁間を破るヒット。
3番 勝俣 外角球を捉えライト前へクリーンヒット。これで1死一、二塁。
4番 清宮 勝ち越しの好機で、さあ清宮だ!しかし、外角へのフォークにタイミングが合わず空振り三振。
5番 平沢 外角ストレートに逆らわず、ショートへの強烈なライナー。遊撃手はグラブを伸ばすもキャッチできず、中前への勝ち越しタイムリー!
- 3回裏日本2死一、二塁 平沢大河は中前適時打を放ち勝ち越す(撮影・奥田泰也)
送球の間に進塁し、2死二、三塁。
6番 オコエ 中前へのヒットで2点追加!
- 3回裏日本2死二、三塁、中2点適時打を放つオコエ(撮影・田崎高広)
7番 津田 左前へのヒットでつなぎ一、二塁。
8番 郡司 138キロ直球に詰まり投ゴロで3アウト。
佐藤世那が3者三振!マーリンズ・ドラ1斬り
<4回表 カナダ>
4番 ネイラー 米ドラ1主砲に対し140キロ直球を外角いっぱいに決め、見逃し三振。
- 4回表カナダ無死、ネイラーを見逃し三振に仕留める佐藤(撮影・田崎高広)
5番 ポンピー ワンバウンドのフォークで空振り三振。
6番 エージ 外角いっぱい直球で見逃し三振。
<4回裏 日本>
9番 船曳 二ゴロに倒れる。
1番 篠原 遊ゴロに倒れる。
2番 杉崎 二ゴロに倒れ3者凡退。
<5回表 カナダ>
7番 オリモロイ 三塁へのセーフティバントを試みる。三塁手の篠原はファウルと判断し見送ったが、ベースに当たり内側へ。その間に二塁まで進まれる。
8番 ハイランド 四球で一、二塁。思わず西谷監督がマウンドに激励に向かう。
- 5回のピンチにマウンドに行く西谷浩一監督(中央)(撮影・奥田泰也)
9番 デービス 投前へのバントを佐藤が処理し一塁に送球。しかし一塁勝俣の足が離れたと判定され無死満塁のピンチ。
1番 アンドー 遊ゴロ併殺の間に1点を返す。なおも2死三塁。
2番 ハッザル 外角高め140キロ直球でハーフスイングの空振り三振。無死満塁のピンチを1点で凌いだ。
<5回裏 日本>
3番 勝俣 痛烈な打球はショート正面へのライナー。
4番 清宮 前の打席同様、外角へのフォークに空振り三振。
5番 平沢 四球で出塁。
6番 オコエ 三遊間へ鋭いライナーだったが、ショートが好フィールディングでキャッチ。
<6回表 カナダ>
3番 ホール 詰まらせた打球は二塁正面へのライナー。
4番 ネイラー 133キロ内角へのフォークで空を切らせ、2打席連続の三振。
5番 ポンピー ボテボテの二ゴロで3者凡退。
杉崎の犠牲フライで5点目
<6回裏 日本>
7番 津田 流し打ってライト前へクリーンヒット。
8番 郡司 3バントを狙い構えたが、ボールが大きく内側にそれワイルドピッチ。無死二塁に。郡司は死球で一、二塁。
ここでアメリカは2番手の左腕・ボーレガードが登板。
9番 船曳 ボーレガードはいきなり暴投で無死二、三塁。船曳は四球を選び無死満塁。
1番 篠原 ボール球の内角高め直球に手が出てしまい空振り三振。
2番 杉崎 外角へ逃げるスライダーを上手く運び中飛。犠牲フライでリードを広げる。
- 6回裏日本1死満塁、中犠飛を放つ杉崎(撮影・田崎高広)
3番 勝俣 粘りに粘ったが、外角ボールへ逃げる121キロスライダーで空振り三振。
<7回表 カナダ>
6番 エージ 外角への変化の小さい鋭いフォークで空振り三振。
7番 オリモロイ フォークを上手く拾われ左前ヒット。
8番 ハイランド 外角140キロのストレートで空振り三振。
9番 デービス 四球で2死一、二塁。
1番 アンドー 低めへのフォークで空振り三振。
<7回裏 日本>
4番 清宮 四球で出塁。代走宇草が送られる。
5番 平沢 外角ボール球のスライダーを振らされ空振り三振。
6番 オコエ フルカウントから宇草がけん制死。オコエは四球で2死一塁。
オコエは津田への2球目に二盗。さらに送球がそれる間に一気に三塁へ。
7番 津田 高め直球を空振り三振。
<8回表 カナダ>
2番 ハッザル 詰まりながらも左前へヒット。
3番 ホール ピッチャー返しのライナーに佐藤が反応。直接捕って、飛び出した一塁走者も刺しダブルプレー。
4番 ネイラー フォークを上手く弾き返されたライナーに、佐藤がすばらしい反応でキャッチし投直。
<8回裏 日本>
カナダは3番手の右腕デノーゴーティエがマウンドへ
8番 郡司 二ゴロに倒れる。
9番 船曳 空振り三振。
1番 篠原 四球を選び出塁。
2番 杉崎 上手く流し打ったがレフトライナー。
<9回表 カナダ>
5番 ポンピー 138キロ直球で左飛に打ち取る。
6番 エージ 外角フォークで13個目の三振!
7番 オリモロイ 遊ゴロに打ち取り佐藤が2試合連続完投勝利!
<日本スタメン>
1(三)篠原
2(左)杉崎
3(一)勝俣
4(指)清宮
5(遊)平沢
6(中)オコエ
7(二)津田
8(捕)郡司
9(右)船曳
先発P=佐藤
<カナダ・スタメン>
1(二)アンドー
2(指)ハッザル
3(三)ホール
4(一)ネイラー
5(左)ポンピー
6(捕)エージ
7(右)オリモロイ
8(遊)ハイランド
9(中)デービス
先発P=モクサム
<日本メンバー>
【監督】
30 西谷 浩一(45=大阪桐蔭)
【コーチ】
31 仲井 宗基(45=八戸学院光星)
32 島田 達二(43=高知)
【投手】
11 佐藤 世那(3年=仙台育英)
12 成田 翔(3年=秋田商)
15 高橋 樹也(3年=花巻東)
16 小笠原慎之介(3年=東海大相模)
17 上野翔太郎(3年=中京大中京)
18 高橋 純平(3年=県岐阜商)
19 森下 暢仁(3年=大分商)
20 勝俣 翔貴(3年=東海大菅生)
【捕手】
9 伊藤 寛士(3年=中京大中京)
22 郡司 裕也(3年=仙台育英)
27 堀内 謙伍(3年=静岡)
【内野手】
1 平沢 大河(3年=仙台育英)
2 津田 翔希(3年=浦和学院)
3 清宮幸太郎(1年=早実)
5 宇草 孔基(3年=常総学院)
6 杉崎 成輝(3年=東海大相模)
10 篠原 涼(3年=敦賀気比)
【外野手】
7 豊田 寛(3年=東海大相模)
8 オコエ瑠偉(3年=関東第一)
21 船曳 海(3年=天理)
【リーグ戦の順位決定方法】
勝敗数で並んだ場合は(1)直接対決(2)得失点率差(3)得失点率差-自責点率差(4)チーム打率(5)コイントスの順で順位を決定する。1次リーグで対戦したチーム同士の試合の成績は、2次リーグにも持ち越す。
【1次リーグ結果】
A組 1位日本(5勝0敗)2位米国(4勝1敗)3位オーストラリア(3勝2敗)
B組 1位韓国(5勝0敗)2位キューバ(4勝1敗)3位カナダ(3勝2敗)
【U18W杯】
1次リーグはA組(日本、米国、メキシコ、オーストラリア、ブラジル、チェコ)B組(キューバ、台湾、カナダ、韓国、イタリア、南アフリカ)に分かれ、各組上位3チームが2次リーグに進出。2次リーグでは別組の上位3チームと対戦し、1次リーグの勝敗を加えた総合成績により決勝、3位決定戦(ともに9月6日・甲子園)を行う。高校日本代表が出場するのは04年(準優勝)12年(6位)13年(準優勝)に次ぎ4度目。