今夏甲子園で準優勝の仙台育英(宮城)が、逆転で初戦を突破した。

 2-2の6回からエース佐藤世那(3年)が登板。テンポの良い投球で凡打の山を築き、8回の勝ち越しを呼んだ。4イニングを2安打無失点に抑えた右腕は「競った試合で少し緊張したけど、高校野球は最後なので楽しもうと思った。対戦したことのない相手だったので、フォークが効くと思った」と汗をぬぐった。

 U18W杯後は「フォームを崩すのが嫌だったので、ボールを触らない日はなかった」と毎日のようにキャッチボールをして調整。「甲子園や世界大会の経験で調整方法を身につけられた」と話した。26日には広島前田の投球を見てイメージを高めたという佐藤世は「前田さんはスピードがあって変化球もある。上のステージではフォークだけでは通用しない。いろんな球種で勝負したい」とさらなる成長を誓った。