滋賀学園の甲子園初勝利に、OBメンバーのボルテージも最高潮だった。

 09年夏の初出場時に主将だった滝田拓哉さん(24=会社員)は「自分たちが出たときから7年あって、早く出て欲しいな…と思っていた。本当にうれしいです。『滋賀学園で良かった』とあらためて思いました。もっと上にいってほしい」と感無量の様子。アルプス席は野球部の同窓会状態だった。

 09年夏は初戦で智弁和歌山に0-2の完封負け。現在中日で活躍する岡田俊哉投手を前に2安打と、力の差を見せつけられた。当時2年で9回1死に代打出場した芝田桜次郎さん(23=会社員)は「後輩たちがうらやましい。自分たちの時は(初回の)先頭がヒットを打って、次にヒットが出たのが9回2アウト。あっという間に試合が終わりました」。この日は2回に小浜崚史内野手(2年)が甲子園初得点の右前適時打。11安打9得点の猛攻を聖地で披露し、思い出に残る1日になった。