龍谷大平安(京都)のセンター小川晃太朗外野手(3年)がミスを悔やんだ。

 1点リードの9回1死満塁で、智弁学園1番納の二遊間を抜けるゴロが飛んできた。二塁走者を生還させればサヨナラ負け。しかし「捕ってからのことを考えてしまった」と捕球時に後逸(記録は中前打)。白球は後方の芝生上を転々とし、サヨナラ負けが決まった。

 準々決勝の明石商(兵庫)戦では延長12回にサヨナラ打。歓喜を味わった場所で、悔しすぎる結末を迎え「一番やってはいけないことをやってしまった」と肩を落とした。龍谷大平安はこの場面、左打者の納に対し、中堅手と右翼手を定位置付近に配置。左翼手だけを前進守備とし、飛球に対するリスクの軽減を図った。中前打、右前打の場合は外野手と相手二塁走者の力勝負だった。小川は「チャンスをつくっても点を取れなかった。(投手の)市岡が頑張って投げていたのに、援護できなかった」と攻守でのレベルアップを誓った。