高松商(香川)が延長11回の激闘の末、秀岳館(熊本)を下し、1961年(昭36)の準優勝以来、55年ぶりとなる決勝進出を果たした。

 2点リードを追いつかれる苦しい展開だったが、延長11回1死一、三塁で頼れる4番の植田響介捕手(3年)が、中前への決勝タイムリーを放った。続く美濃晃成内野手(3年)も左越え二塁打を放ってさらに1点を追加。試合を決めた。

 決勝打の植田響は「相手の配球がそれまですべて初球が直球だったので初球の直球を狙っていた。どんなコースでも打つつもりだった。あそこで打つのが4番ですから」と興奮気味に振り返った。「まずは1戦1戦と思ってやっていたが、ここまで来たので優勝を狙いたい」と1960年(昭35)以来となるセンバツ3度目の優勝を狙う。