今春のセンバツ大会に21世紀枠で出場した長田が兵庫県大会2回戦で高砂を破り、18年ぶりに夏のシード権を獲得した。

 右肘痛から回復途上のエース園田涼輔(3年)に代わり、2年生左腕の今井春樹が1失点完投。三宅智主将(3年)以外は全員2年生を先発させた打線も11安打で6点を挙げ、今井を援護した。

 永井伸哉監督(44)は「(エースの)園田以外の投手でシードを取れたのは大きい。甲子園を経験したことで、試合の最初もばたつくことがなくなった」とセンバツ効果を明かした。

 95年の阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた地元への地道な貢献もセンバツ出場への選考理由になった長田だが、今は野球部OBの整形外科医が熊本地震の被災地で救急医療に携わっている。永井監督は「ぼくらにできることがあれば教えて下さいと、メールを送りました。本当は熊本に飛んで行きたいのですが、バタバタと行って何もできずに帰ってくるのではかえってご迷惑になる。本当に被災地の支援になるのはどういう活動なのか、しっかり考えたい」と語った。