東海大市原望洋(千葉)はドラフト候補で最速153キロ右腕、島孝明投手(3年)が連日の好投で千葉黎明に勝利し、13年以来3度目の優勝に輝いた。

 4-2の7回1死満塁、マウンドへ上がった。空振り三振の後、味方失策から2点を献上。同点に追い付かれたが、8回に味方打線が2点を取り返し勝ち越した。島は「優勝は夏までの過程ととらえたいです」と浮かれなかった。この日の最速は149キロ。9回に今大会初失点を許したが、ヤクルト、阪神、DeNAのスカウトの前で2回2/3を2安打5奪三振1失点にまとめた。

 市船橋戦で自己最速を1キロ更新する153キロを出し一躍注目を浴びた。通算8イニングで無四球、16奪三振の好成績を残した。「肩に違和感があって出来は6~7割でしたが、四球ゼロはうれしいです」と言った。3年ぶり4回目の出場となる春季関東大会(21日開幕、群馬)には最速152キロ右腕の横浜(神奈川)藤平尚真投手(3年)も参戦。勝ち進めば決勝で中学以来の対戦となる。「自分の力がどこまで通用するか試したい」と心待ちにした。