一関工の4番千葉健志内野手(3年)が2打席連続本塁打を放ち、チームを06年以来10年ぶりのベスト4進出に導いた。

 0-6の4回に反撃の左越えソロ。5回の打席では味方が2点を追加して3-6とし、1死二塁から左越えに2ランアーチをかけて1点差に迫った。「狙って打ったわけじゃない。自分でも驚いている」と興奮気味に話した。昨秋から筋力トレーニングに励み「打球の伸びが違う」と今春から実感。一関地区予選で初めて本塁打を放ち、この日の2本でまだ高校通算3号だ。

 7回にも左前打で出塁して同点のホームを踏むなど、3回までの6点差をひっくり返した。高見延也監督(45)は「2本目で流れを引き寄せてくれた」と、千葉健の連発を勝因に挙げた。

 一関工は春秋通じて初の東北大会出場をかけて、28日の準決勝で一関学院と対戦する。