帯広農は初回に地区最多記録となる1イニング20点を奪い大勝した。

 帯広農が士幌・新得戦の初回、3季通じて地区1イニング最多得点となる20点を奪った。打者3巡目まで達する24人で、13安打と積極的に攻めまくった。

 あまりの猛攻に、ハプニングも起こった。18-0の2死二、三塁。5番松浦敬明一塁手(3年)が2打席目の2ランを含め、この回だけで3安打目となる2点適時二塁打を放った瞬間、本部席がざわついた。スコアボードの1回の得点欄に「20」の数字が出ず、「0」と表示された。十の位が「1」しか表示できない仕様のためで、関係者も「20点以上入ることを想定していないので。びっくりです」と驚いた。

 松浦はサイクル安打を達成。「2ケタ背番号の3年生を必ず試合に出してあげよう、1ケタで出てる自分たちがつなげようと思っていた」と、チームメートに出場機会をつくるために重ね続けた得点が、スコアボードも困惑? の大勝となった。