「神スイング」で大ブレークしているタレント稲村亜美(20)が27日、日刊スポーツ高校野球応援団長に就任しました! 第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の各地方大会が、7月から全国で本格的に開幕する。小1から9年間野球に打ち込んだ稲村が、球児へのメッセージや、女子ならではの高校野球の見方などをつづる連載「稲村亜美の神スイング 神トリセツ」を掲載します。

 日刊スポーツ読者の皆さん、はじめまして! 稲村亜美です。今年の夏、高校野球応援団長を務めることになりました。高校野球って負けたら終わりの一発勝負で、高校球児が本気でぶつかり合う熱い戦いですよね。すごいドラマが生まれて毎年感動しています。

 高校生の試合ってスピーディーですよね。走って守備に行ったり帰って来たりするところが好きです。攻守交代を全力でやっているところを見ると、高校野球っていいなって思います。

 あと強いチームは、試合前の練習からランニングがきれいなんですよ。ランニングを見れば、このチーム強いなとか分かります。球場に行った時は、試合前からそういうところも注目しちゃいますね。

 お兄ちゃん2人は、千葉黎明高校で甲子園を目指していました。小さい頃からお兄ちゃんの練習を見学しているうちに、自然と始めるようになって。小学校から9年間は野球に夢中でした。ポジションはピッチャーとファーストで、中学校の時は硬式ボールを使う江東区内のシニアチームに入りました。最初は女の子3人で入ったんですけど、すぐに2人はやめてしまって…。でも私は、途中でやめたくなかったんです。

 必ず練習の1時間前には集合でした。毎日10キロ走ったり、男の子をおんぶして走って坂道で手押し車をしたり、たくさんトレーニングしました。全部男子と同じメニューで、練習は本当につらかったです。デッドボールもたくさん受けて、自打球とかで体や足はアザだらけでしたね。女の子がいなくなってすごく寂しかったけど、精神的に強くなったと思います。球児の皆さんも大変な練習をして、1つのことをずっと頑張ってきていますよね。私もあの9年間があったから、今も頑張れていると思います。

 女子1人で一番苦労したのはトイレですね。グラウンドのトイレが遠かったんですよ。男の子はそこら辺でできますけど(笑い)。保護者の方に一緒にトイレに行ってもらったり、たくさん助けてもらいました。

 野球選手は、ソフトバンク柳田選手みたいにフルスイングする選手が好きですね。あと…おしりを見ちゃいます。おしりが大きい高校球児を見ると、おー、すごいなって。練習してるなって思います。今かわいいなと思うおしりは(ヤクルト)バレンティン選手ですね。高校生は線が細いので、まだあまりおしりに目がいくことはないんですけど…、この夏は、注目していきたいですね(笑い)。

 昨年の夏は、お仕事で初めて甲子園に行ったんですけど、熱気がすごかったです。ファンの方の熱や、各学校の応援の熱に、特別なものを感じました。いいですね。あれを見たら、みんな甲子園に出たいって思っちゃうと思います。

 関東第一のオコエ選手(現楽天)は、すごい選手がいるなーと思って見てました。ガタイがいいじゃないですか。絶対にプロに行くなと思いました。あと東海大相模の小笠原投手(現中日)も、球の速さとか、高校生じゃないなって。仙台育英の平沢選手(現ロッテ)もずばぬけたバッティングセンスを感じました。身体能力も高いし、2~3年後には、もっとすごい選手になるんでしょうね。

 早実の清宮選手は、今年2年生ですね。昨年あれだけ多くの選手が注目されたので、今年の夏も、きっとまた新しいスターがたくさん生まれるはず!! 私も全力で高校野球、野球界全体を応援して、もっと盛り上げていきたいなって思ってます。高校球児の皆さん、今年も熱い戦いを期待しています!(日刊スポーツ高校野球応援団長・稲村亜美)

 ◆稲村亜美(いなむら・あみ)1996年(平8)1月13日、東京都生まれ。現役大学生。15年にOL風スーツで出演したトヨタのウェブCMで見せた豪快なスイングが、「神スイング」と話題を呼んで大ブレーク。16年から女子プロ野球埼玉アストライアの神サポーターに就任。ソフトバンク、ロッテ、ヤクルトなどで始球式を務め、夢はプロ野球全球団で始球式を行うこと。最速は国内で103キロ、台湾では104キロをマーク。173センチ。足のサイズ24・5センチ。特技はぎんなんむき。