慶応が3番、4番、主軸のバットで5回コールド勝ちした。まずは4番正木智也外野手(2年)だ。1回2死一塁、カウント2ボール1ストライクからの直球を振り切った。打球は逆方向にグングン伸び、右翼手の頭上を越える先制適時二塁打となった。2回には2死一、三塁から適時左前打。4回は1死二塁から右翼線に適時二塁打と、3打席連続の適時打をマークした。

 締めくくりは3番大串亮太外野手(3年)だ。5回に1点加え8-0とし、なお2死一、二塁、右越えに3ランを放った。

 正木は1回の右方向への打撃について「初戦、前に突っ込んでゴロが多かったので、翌日から逆方向への打撃を意識して練習してきました」と練習通りと胸をはった。高校通算20本塁打をマークした大串は「初球はカーブのイメージがありました。狙い取りです」と笑顔だった。