福知山成美は5回1死で継投した2番手藤山大地投手(2年)がセンバツ4強の龍谷大平安打線を無失点に抑えて、チームに大きな1勝をもたらした。

 福知山成美は1回に1点を先制されてしまう。2回裏に1番笹原大虎(だいご)内野手(3年)の右前適時打で同点に追いつくが、直後の3回表に勝ち越しの1点を奪われる。追う5回には笹原の犠飛で同点に追いつくと、8回には笹原が右翼席に運んだ勝ち越しソロが決勝点となった。

 5回1死で先発川上翔投手(3年)からマウンドを引き継いだ藤山は4回2/3を2安打無失点の好投。一度も三塁を踏ませず、センバツ4強打線を封じた。

 井本自宣(さだよし)監督(42)は「踏ん張っとけば後半に勝機あるかなと思っていた。藤山がやられたらしょうがないと開き直っていたので、点を取られようが四球出そうがなんとかしくれると思っていた」と期待通りの活躍に口元を緩ませた。