愛工大名電が中京大中京に昨夏決勝の雪辱を果たした。

 初回2死二、三塁から5番平本敦己内野手(3年)の右翼への2点適時打で先制すると、試合の主導権を握った。打線は13安打7得点。先発したエース藤村哲之投手(3年)は9回8安打1失点で1人で投げきった。

 昨年の愛知大会決勝で3-4と惜敗、昨秋には2-11と大敗した相手に快勝。倉野光生監督(57)は「昨年の秋も負けて夏も悔しい思いをした。1年間このためにやってきた。抽選会から意識してきた相手。(強力打線の中京大中京との一戦で)狭い球場だったけど、逆風でいろんなことがこっちに向いていた。天の利ですかね」。この日、4回無死三塁から右翼に犠飛を放ったプロ注目の高橋優斗主将(3年)は「リベンジできて良かった。もっと接戦だと思っていたし、もしかしたらという気持ちも正直あったけど勝つんだという気持ちで臨んだ。ヤマは1つ乗り越えた。気を抜かないように、どこが相手でも全力でやっていきたい」と13年夏以来の甲子園出場まで突き進む。