3年ぶり2度目の優勝を狙う自由ケ丘が8回コールドで香椎を9-2で下し、2年ぶりに8強に駒を進めた。プロ注目の岩田諒大投手(3年)が自己最速を更新する力投だった。初回、先発岡本周大投手(3年)が2失点後、右膝下に打球を当てて、急きょ回ってきた出番だったが動じず。2回には2死三塁のピンチで2番打者から147キロの直球で3球三振。中日など3球団のスカウトが見守る中、その後も気迫の投球を続けて、得点を与えなかった。

 新チームになった当初は主将だったが、授業中の居眠りなど学校での生活態度が悪く、昨年11月末から約3カ月間、練習参加を禁じられた。学校で草むしりやランニングをし、大人になって今春チームに復帰。「岡本の気持ちを受け継いで投げた。最後の夏に出られることに感謝して、いい思い出ができるようにしたい」と、勝利を喜んだ。