今春センバツ8強の明石商が2年連続で決勝に進出した。

 1-1で迎えた4回2死二塁で、公式戦初出場で7番スタメン起用の野村弥慶(みのり)外野手(3年)が、公式戦初アーチとなる決勝2ランを右翼芝生席にたたき込んだ。「打ったのはフォークボール。ストライクが来たら打とうと思っていた。まさか入るとは思いませんでした」と試合後、胸を張った。今年春まではスコアラー。打撃の調子が上がってきたことを認められて今夏初めてもらった背番号が「16」。「スタンドの応援のおかげで(打球が)フェンスを越えていったと思います」とベンチ外の応援に感謝していた。先発の吉高壮投手(3年)は6安打されながら140球の粘投で1失点完投。新たなヒーロー誕生で勢いに乗る明石商が、昨年決勝で涙をのんだ初の夏甲子園に再び挑む。