市尼崎が33年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。センバツ8強の明石商との公立(市立)対決で、2-2の8回にエースで5番の平林弘人(3年)が右翼線へ勝ち越しタイムリーを放った。

 平林は6回に腹部にピッチャー返しの打球を受けるなど、体力的にも苦しかった試合を乗り切った。「最後は痛みもそう感じていませんでした」と、気力を表に出して甲子園をつかみとった。

 33年前の83年は、現在楽天の池山隆寛打撃コーチが主砲のチームだった。当時よりスケールはやや小さく、前田大輝主将(3年)は「ここまで来ることができるとは思っていなかった」と正直に口にする。しかし、強豪ぞろいの兵庫の代表として、ニュースタイルの「イチアマ」が、地元の甲子園で成長した姿を見せる。