近江がエース京山将弥(まさや)投手(3年)の投打にわたる活躍で2年ぶり夏の甲子園を決めた。

 0-0の6回1死一、三塁で京山は「外野に犠飛を打とう」と初球を振り抜いた。左翼を越える2点適時二塁打となり、試合を大きく動かした。投げても3安打10奪三振で高島を完封。最後の打者を三振で仕留めると応援席に向かって握った手を突き上げた。「応援が力になった。応援してくれたみんなに最初に喜びを届けたかった」。多賀章仁監督(56)も「応援してくれた選手、関係者の皆さん、ありがとう!」と絶叫し喜びを爆発させた。

 ◆近江 1938年(昭13)近江実修工業学校として創立の私立校。48年から現校名。生徒数は752人(女子296人)。野球部は57年創部で、部員数は110人。甲子園出場は春4回、夏は今回で12回目。01年夏には甲子園で準優勝。主なOBは小熊凌祐(中日)、植田海(阪神)。所在地は彦根市松原町大黒前3511の1。松村良樹校長。

◆Vへの足跡◆

1回戦11-0米原

2回戦14-0水口東

3回戦15-2安曇川

準々決勝2-0伊吹

準決勝7-2滋賀学園

決勝3-0高島