北陸は堅守で甲子園切符をつかみ、24年ぶりの歓喜に沸いた。7回、1点差に詰め寄られてなお1死一塁。三遊間を抜けそうな当たりを三塁手の山内が横っ跳びで好捕し、二塁で封殺した。「投手陣を助けたかった」。1年生の好守が福井商の勢いを止めた。

 「打てないなら守るしかない」と主将の三ツ井は言う。決勝を含む5試合すべてで6得点以内。それでも必ず2回までに先取点を奪い、計4失策の安定した守備で接戦を勝ち上がった。谷津田監督は「内野は心配なく見ていられた」と選手をたたえた。(朝日新聞)

 ◆北陸 1880年(明13)創立の私立校。生徒数1686人(女子641人)。野球部創部は07年(明40)で部員数は83人。甲子園出場は春1度、夏3度。主なOBはバスケットボール元日本代表の五十嵐圭、ボクシングの清水智信。学校所在地は福井市文京1の8の1。藤原有仁校長。

◆Vへの足跡◆

1回戦4-2武生

2回戦6-4鯖江

準々決勝5-4啓新

準決勝5-1坂井

決勝6-5福井商