先発全員で16安打を放った境が、決勝では最多となる19得点。9年ぶりの夏の甲子園をつかんだ。

 流れを呼んだのは、準決勝まで打率5割、2本塁打と当たっている3番勝部。1回、先頭から2者連続四球で無死一、二塁の好機。2ボールのあとの3球目だった。「相手も焦ってくる。力でくる球を、力まず打とう」。真ん中に入った直球を左中間スタンド中段に運んだ。

 その後も中堅から右方向へ長短打を重ねて計4安打4打点の大活躍。勝部は「甲子園でも本塁打を打ちたい」と意気込んだ。(朝日新聞)

 ◆境 1940年(昭15)境中学校として創立の県立校。生徒数は599人(女子300人)。野球部創部は49年で、部員61人。甲子園は夏8度目、春は1度出場。主なOBはプロ野球殿堂入りの米田哲也氏。所在地は境港市上道町3030。田淵直記校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦10-8倉吉北

準々決勝7-5米子東

準決勝7-3鳥取城北

決勝19-4米子松蔭