いなべ総合学園は、6-2で迎えた6回無死一、三塁。藤井が初球の低めの直球を迷いなく右中間へ。適時二塁打で2点を追加した。「6点はトラウマ。早く抜け出したかった」と藤井が話した。昨夏の三重大会決勝で、6-3で勝っていた9回に、5点を奪われて逆転された。この日は、2回に追いつき、3回に敵失で勝ち越し。リードを広げても、攻撃の手を緩めなかった。計13安打10得点。投げては今夏初先発の山内が5回までを2失点に抑え、継投した水谷優も踏ん張った。勝ちきった尾崎監督は、「去年の教訓を生かせた」。(朝日新聞)

 ◆いなべ総合学園 1922年(大11)県立員弁農学校として創立。01年から現校名。総合学科があり、生徒数は954人(女子571人)。野球部は54年創部、部員71人。甲子園出場は春1度、夏2度目。主なOBに中日石垣幸大ら。いなべ市員弁町御園632番地。吉田光徳校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦10-0紀南

3回戦8-0稲生

準々決勝8-3伊勢工

準決勝1-0海星

決勝10-4津田学園