東邦のエース藤嶋健人投手(3年)が今大会初の完封で春夏連続甲子園出場に王手をかけた。

 3-0の9回に1死二、三塁と最大のピンチが訪れた。「どのチームも最後の意地がある。それに負けないようにいった」。勝負球のナックルカーブで2者連続の空振り三振に仕留めた。9回を6安打9奪三振で無失点。これまで継投でつないできたが、この日は1人で143球を投げきった。

 30日の決勝は愛工大名電と戦う。「次は決勝ですけど、やることは変わらない。初回の1球から攻撃でも守りでもせめて自分たちのペースで戦いたい」と表情を引き締めた。