雄たけびが止まらない。準決勝で東邦が3-0で栄徳に競り勝ち、春夏連続甲子園出場に王手をかけた。

 「ふじっしー」こと、エース藤嶋健人投手(3年)が9回を6安打9三振無失点と今大会初の完封で勝利に導いた。30日の決勝は愛工大名電と対決する。

 最後はこん身のガッツポーズに雄たけびも上げた。3―0の9回1死二、三塁。東邦・藤嶋に最大のピンチが訪れた。「どのチームも最後の意地がある。それに負けないようにいった」。勝負球のナックルカーブで2者連続の空振り三振。気迫勝ちだった。

 8球団の編成担当が見守る中、何度も走者を背負ったが、誰一人と本塁を踏ませなかった。