履正社・寺島成輝投手(3年)の18歳最初の勝利が、甲子園を決める1勝になった。「人生で一番うれしいです」。7月30日が誕生日。自己最速タイの149キロ速球を軸に3安打12奪三振完封勝利。「勝って泣いたのは初めて」とうれし涙をぬぐった。

 初戦で宿敵・大阪桐蔭と対戦した昨夏、先発を託された。3年生の主力が寺島を推し、岡田龍生監督(55)も「寺島で」と決めた一戦。だが勝てなかった。昨秋の近畿大会府予選3位決定戦で阪南大高に0-1で敗れた試合も、成長につながった。