甲子園でも金メダルだ! 作新学院(栃木)が同校OBでリオ五輪の金メダル候補に挙がる競泳男子の萩野公介(21=東洋大)からの金言を胸に、54年ぶりの日本一を狙う。中学時代に日の丸を背負った藤野佑介内野手(3年)は「いろんな思いが詰まった甲子園で、全力プレーを見せて優勝したい」と、目を輝かせた。

 最高の激励を受けて聖地に乗り込んできた。前日1日の出発式で、萩野からの応援メッセージが読み上げられた。「作新の風を、お互いに吹き起こしましょう!」。5歳から10歳まで水泳も経験した碇(いかり)大誠外野手(3年)は「五輪に出る萩野さんのように、自分たちも全国に作新の名前をとどろかせたい」。50メートル平泳ぎで「学年トップだった」という“元スイマー”も闘志を燃やした。

 校舎内に写真が飾られている萩野のように、エースとして期待される今井達也投手(3年)も調子を上げてきた。最速149キロのプロ注目右腕は「甲子園のマウンドは投げやすかった。チームの勝利を最優先に、150キロも狙いたい」とニヤリ。夏の栃木を6連覇してきた作新学院が、地球の裏側で奮闘する先輩とともに“メダルラッシュ”を巻き起こす。【鹿野雄太】