“聖地”で柵越え3発! 7日開幕の全国高校野球に出場する常葉学園菊川が2日、甲子園での初練習に臨んだ。県大会でチーム打率4割1分と打ちまくった強力打線が「本塁打」を連発。好調ぶりを見せつけた。

 まず「1号」は黒沢学部長(39)だった。外野ノックの打球が左翼スタンド最前列に飛び込むと、選手から「軍曹、ナイスバッティング!」と大歓声が上がった。「軍曹」とは今春、常葉学園橘から異動してきた同部長の愛称。「すぐになじめるように」(赤井啓輔主将=3年)と名付けられ、3年生の間ですっかり定着した。この1発で盛り上がると、県大会で打率5割超の米沢利紀捕手(3年)、通算48本塁打の栗原健外野手(3年)が2者連続の本塁打で続いた。

 4番予定の米沢は「あこがれの球場で入ってよかった。でも試合で打たないといけないですね」と笑顔。栗原は「いつもなら失速する当たりが、うまくバットに乗せることができた。甲子園で打つイメージがつくれました」と手応えをつかんだ。この日は登録メンバー18人以外の背番号のない3年生も練習に参加。チームの一体感をさらに高めた。明日4日の組み合わせ抽選で対戦相手が決定。好調を維持しながら、本番に備える。【鈴木正章】